ベーグルカンパニー

住宅街の中に突如現れる赤いテント

　向ヶ丘遊園駅の南口を出て府中街道の高架をくぐり、川を越えて住宅街に入ると程なく見えてくる赤いテント。決して人通りが多い訳ではなく、一見するとお店とは分からないかも知れない佇まい。しかし、さらに近づくとお店の窓にかわいらしいイラストがたくさん描かれ、楽しそうな雰囲気が一気に伝わってきた。わくわくした気持ちで店内に。

常時20点以上のオリジナル商品が並ぶ

　店内に入ると、すぐ目の前に所狭しと並ぶたくさんのベーグルや焼き菓子たち。プレーンやシナモンレーズンなど人気の定番商品に加え、旬の野菜や果物を使った季節商品が加わり、常時20点以上の商品が作られている。「季節性と意外性を大切に」との思いから、毎月新商品が登場しているのが特徴。基本のベーグルの生地は、北海道産小麦・天然酵母・きび砂糖・天然塩・水だけのシンプルな材料で作られ、具材もできるだけ手作りにこだわっているそうだ。もちもち食感のベーグルになるように、生地の声に耳を傾け、最後の瞬間まで手をかける。これが同店のおいしいベーグル作りのベースになっている。

お客様、農家さん、地域、お店の「四方よし」を目指して

　店主の茶野さんがこのお店をオープンさせたのは、2008年。住まいが麻生区内だったこともあり、周辺地域で場所を探していた際に出会ったのがこの場所だった。「単においしいものを提供するだけではなく、地産地消で地域と一緒に盛り上がりたい、地域を盛り上げたい」。オープン以来、この思いがお店を動かし続ける原動力となっている。季節商品は大半が地元の農家さんの産物を使った商品で、これまで手掛けてきたラインナップは数知れず。取材時は、毎年恒例となっているのらぼう菜を使った「のらぼうフェア」を開催。また、多摩区の「上原さんちのいちご畑」で作られた完熟いちご「よつぼし」を使った商品が展開されていた。

お食事系ベーグル、スイーツ系ベーグル、ベーグルサンド

　数あるラインナップの中から、ジャンルごとに人気商品の一部をご紹介。お食事系は、「もちもちプレーン」「もちもち玄米」「シナモンレーズン」「ぱんぷきん」などロングセラーが多数。「博多明太子とクリームチーズ」はお客様からの熱烈なリクエストで復活した商品だそうだ。続いてスイーツ系は、「もちもちダブルチョコ」「コーヒーとキャラメルチョコ」など、スイーツ感覚で楽しめるものばかり。ベーグルサンドは、あんこ好きにはたまらない「あんバターサンド」、クリームチーズが入った「ミルククリームサンド」など。通信販売で購入が可能なものも多数あるので、ぜひ一度WEBサイトで確認を。

生田緑地へのお散歩前に

　同店は生田緑地から程近いので、これからの季節、お散歩前にベーグルを購入してお散歩に出かけてみては？筆者も近々、改めて行ってみたいと思います。花粉症と闘いながら…。

ベーグルカンパニー

TEL:044-900-8700
川崎市多摩区東生田1-2-12-101
営業時間：10:00～18:00
定休日：日曜・月曜
https://bagelcompany.jp/